脱NMP水性ポリイミドワニス自社開発品SC-1901
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工業分野にて汎用的に使用されている「ポリイミドワニス」はポリイミド樹脂前駆体であるポリアミック酸の「NMP溶液」または「NMPと水の混合溶液」が主流ですが、本製品はポリイミドフィルムを化学処理で再生することにより生成されるポリアミック酸を利用した「NMP完全フリーの水溶液」です。本製品は基材に塗布後、乾燥・硬化することによりイミド化率90%以上のポリイミド樹脂被膜を形成します。
※NMP:N-メチル-2-ピロリドン

特徴
- 環境対応型水性ポリイミドワニス
- ポリイミドフィルム端材を再生したNMPを使用しない環境対応型の水性ポリイミドワニスです。消防法上の危険物にも該当しません。
- 高耐熱性、耐薬品性
- 一般的な樹脂と比較して高い耐熱性、耐薬品性を有します。
- 常温保存可能
- 従来のポリイミドワニスは品質保証期限が短く冷蔵保存が必要ですが、本製品は常温での長期保存が可能なため、保管時の管理が容易になります。
- 塗工に適した粘度
- 汎用的なポリイミドワニスと比較して本製品は粘度が低いため、高粘度で使用できなかった加工方法への適用が期待されます。
- 他樹脂との混合提案が可能
- フッ素系エマルジョンなどの他樹脂エマルジョンとの混合により相乗効果が期待されます。
溶液性状
項目
性状値
試験方法
性状
褐色液体
加熱残分
20〜24%
300℃×1時間
粘度(mPa・s / 25℃)
200〜1000
B型粘度計
pH
8〜10
pHメーター
消防法区分
非該当
被膜特性
項目 | 単位 | 特性値 | 測定方法 | |
---|---|---|---|---|
ガラス転移点 | ℃ | 230 | DSC | |
5%重量減少温度 | ℃ | 298 | TG-DTA | |
表面抵抗率 | Ω | 1010 | 10V | |
体積抵抗率 | Ω・cm | 1012 | 10V | |
密着性 | 銅板 C1100 | 100/100 | JIS K 5600-5-6 | |
ステンレス SUS304 | 100/100 | |||
アルミ A1050 | 100/100 | |||
耐薬品性 | キシレン | 変化なし | 25℃×24時間浸漬 2次密着性 |
|
メタノール | 変化なし | |||
N-メチル-2-ピロリドン | 変化なし | |||
10%硫酸 | 変化なし |
期待される用途





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